バイオスフィア2での火星想定ミッションが紹介されました Introducing a “Mars Mission” in Biosphere 2

惑星移住の課題 環境調査実習

人類がほかの惑星に移住した場合の課題などを探ろうと、京都大学などの大学生たちが地球の生態系を人工的に再現したアメリカの施設で植物や土壌などの環境調査の実習を行いました。

2日、実習の報告を行ったのは、京都大学の山敷庸亮教授らのグループです。
グループは、研究や学生の教育プログラムとして、先月、アメリカのアリゾナ大学とともに初めて、人類がほかの惑星に移住した場合の課題などを探る実習を、アリゾナ州にある「バイオスフィア2」と呼ばれる研究施設で行いました。
この研究施設ではおよそ1万3000平方メートルの敷地にある外部と隔離された施設内に、熱帯雨林や海、それに砂漠など地球の生態系が人工的に再現され、将来、こうした施設を火星に設置してその中で暮らすことが考えられています。
今回の実習には日米の学生10人が参加し、閉ざされた環境にある樹木の光合成の効率や、火星の土壌に似ている砂漠の砂の水分量を調べたほか、火星などでの放射線量のシミュレーションも行ったということです。
グループは来年と再来年にも実習を行うことにしていて、山敷教授は、「地球の環境をほかの宇宙で再現することの難しさを感じた一方、多くの課題は克服できるという自信が持てた」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20190902/2000019763.html?fbclid=IwAR1CbdfjUbWRA53yulj7k5N5FxVzR0ZrAB0Jc933F_Lee8aPJV3RCE8KUDg

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