2017年9月2日(土)、太陽系外惑星データベースExoKyoto公開1周年を記念し、宇宙総合学研究ユニット、理学研究科附属花山天文台と共催でシンポジウム「ハビタブルな惑星群を求めて」を京都大学東一条館にて開催いたしました。
本データベース開発責任者である山敷庸亮教授による記念講演「太陽系外惑星データベースExoKyotoの改良と新たな公開について」においては、リニューアルされたExoKyotoの紹介があり、質量推定モジュールの改良、メシエ・NGC天体情報のデータベースへの挿入、ホームページの日本語化、恒星影響評価モジュールなどを中心とする、これまでのExoKyotoの発展が紹介されました。続いての佐々木貴教・理学研究科助教の講演では系外惑星研究の歴史とExoKyotoホームページの改良にともなう教育的な活用方法についての紹介があり、また国立天文台岡山天体物理観測所専門研究職員の前原裕之氏からも恒星フレア評価モジュールの紹介がありました。また土井隆雄・宇宙総合学研究ユニット特定教授のもとで研究助手を行なっている三木健司氏によりこれまで花山天文台系外惑星観測システムを用いて観測された系外惑星のトランジットの紹介が行われました。
その後、開発に関わった大学院生・学部生として、黒木龍介(当研究室所属の大学院総合生存学館博士課程)・野津翔太/野津湧太(大学院理学研究科博士後期課程)、芝池諭人(東京工業大学理学院博士課程) 、高木風香(農学部)、梨元昴(理学部)がそれぞれの貢献内容や開発の経緯について述べました。
そして、開発当初から太陽系外惑星の想像図の作成に携わってきたSGH守山高校ハビタブル研究会の稲垣遙・清水海羽・前田理那さんらと、指導をされた大橋教諭らに絵画の紹介とそれぞれの惑星の説明が行われました。
ディスカッションでは、磯部洋明・大学院総合生存学館准教授の司会のもと、ExoKyoto のサイエンスへの貢献、太陽系外惑星観測のアマチュアの参加などについて議論を行い、満員の参加者からの多数の質問やコメントもありました。
本データベースについては、今後もめまぐるしい発展が続いていく太陽系外惑星、宇宙生物学分野への貢献が見込まれます。また、以下のURLから本データベースにアクセスすることができますので、ぜひ一度ご覧ください。
www.exoplanetkyoto.org